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最初のコンタクト2013年2月7日
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新築引き渡し前の、水道業者さんの配管工事が終わるのを見計らって、造成に入ります。
風の道をデザインして、スロープ状にかつS字カーブを描くように造成しました
家の反対側も同様に風の道を造形します
急傾斜地を有効に使うのに、スロープ状の階段状をカーブを描いて風の流れのように
群馬の白根石と山形の鳥海石が搬入されました。土留めも兼ねているので、巨石も多く含まれています
造成した風の通り道に沿って、石を並べる場所を指示します
ロックガーデンの中でも、土留めエリアには要石を決めます。要石に使うのは2トンの巨石。その周りの石も1.5トンクラスの巨石群です
大事な土留め機能を持たせるのですから、微妙な向きを設置仕直して念入りに検討します。ここは専門の職人さんに任せて、僕は余計な口を挟みません(笑
前後左右を大きさが違う石を組み合わせて、どんどん置いていきます。石の始まりは小さなサイズで、ナラの木の根元からスタートするようにしました
土留めは家の両サイドに必要です。ウイング(翼)を広げるように、かつシンメトリーにならないように、円弧ラインで向こう側に消えていくように配置させました
土が落ち着くまでは、雨のたびに土が流れ出すのを防ぐために、隙間に竜の髭を詰め込んでいきます
ところどころに階段状になるような場所を設けました。スロープ状に歩いて下ろうとしても、どうしても途中で面倒臭くなって、ショートカットしたくなるものです。それを安全に行けるようにさり気なく入れておきました
1段目の土留めが終わりました
植栽は施主様が行いますが、造成中に、石を置くところに咲いていた野草がありましたので、移植しておきました。ハナニラです。イフェイオンの仲間ですね〜♪
基礎の下側をぐるりと取り囲むようにする作業を開始しました
石積みの高低差は3メートル以上あります。傾斜角度が30度以内に収まるようにするのがベストです。どうしても無理な場所は階段状に
基礎側に、勝手口から庭に降りるための石階段を設けました。
お気に入りの眺め角度を探すのもまた楽しい♪
ネコ(一輪車)を押して下れるように、ここもスロープ状に。暮らしが快適になるような動線も必要です。ただ素敵にデザインするだけではダメだと思います
ロックガーデンは、石積みした部分と自然の雑木林の境界を、どのように融合させるのか。導き出した答えが、風の道を外側にもう一段設けることでした。
これはこれで、作業するルートを確保する上でも必要な作業だったので、一石二鳥でもありました
重機ユニックのブーム(アーム)が届かない急傾斜地の下に石を運ぶのに、役に立つ重機の登場です。6本足の付いたメカニカルな重機はガンダムのようにカッコよかったです♪(笑
石を立てて組んだりした場合は、転び留めに平たい石も組み合わせます。長所を出し欠点を互いに補完しあいます
一番下側での石積みは難儀しました。石屋さんいわく、「基礎工事を始める前に積めたら楽だけどねえ」
基礎周りの土が流れ出るのを防止する大事な役目を持った場所ですから、頑張ってください!
施主様ご家族の安心を守る石たちなのです
また野草が土の中から出てきたので、石の間に移植してあげました♪
一番低い部分にも階段を設けました。ここから先は雑木林エリアの中へ♪
雑木の木洩れ日が石に影を落として、素敵な雰囲気になっています♪
まさに「木洩れ美」ですね!
ついに工事が終わりました
2段目もナラの根元からスタートするデザインです
大雨が頻発する近年の気候に対処するためには、ロックガーデンが土砂流出防止のスタンダードになりそうな予感がしています
ガーデン風水でもS字カーブは推奨されています。邪悪な気が真っ直ぐに入ってこないようにするためだとも言われています。
僕は、この方がなんだか落ち着きます。心に正直に向き合ったデザインにすべきでしょうね〜
太陽が西に傾くと、影が長く伸びます。子供の頃に誰もが影の長さを競い合いながら帰ったことがあるでしょう。忘れかけていた自然との触れ合いを思い起こさせてくれます
西日を浴びて、ほんのり温かくなっているロックガーデン
風の道と並行して、雨の道の造成に取り掛かりました。ここは屋根からの雨が落ちる場所です。屋根が傷む雨樋は付けませんでした。
砂利を敷き詰めてあるので、壁は泥ハネにならないにしても、やっぱり下にスムーズに浸水させるよう、なんらかの対策は必要です。
U字溝を埋設して、その中に割栗石を敷き詰めて、上に砂利を敷きました。これで完了させても良いのですが、雨の道として長く機能させるためには、もう一手間が必要です
アメリカ デュポン社のザバーン防草シートを敷いて。
ホームセンターの防草シートは数年でダメになりますが、これは10年以上は保つ優れものです
化粧砂利で仕上げました。モノーンが好きな施主様ですので、那智の玉砂利を提案させていただきました。同色系の2丁ピンコロを縁取りに。家の中に張っている粘板岩(スレート)タイルにも合わせています。僕は家と庭を新築でプロデュースする時は、同素材を内外に使い、繋がりを持たせることを常に意識しています
数年後にはどのような植栽が彩られていることでしょうか♪
黄色いバラを這わせることが夢だったとのことで、現在はバラや紫陽花を定植しておられます。
ロックガーデンの下側は防草シートを敷いて、リッピア(ヒメイワダレソウ)を敷き詰めておられました♪
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